「そういや、祐一は?」
「あぁ、祐一ならとっくに部活いったよ。
どっかの誰かさんと違ってね」
「美希ちゃん、祐一くんって誰?」
1人だけ会話の中に入れない夏海は美希に聞く。
「ん?あ、そっか。夏海ちゃんは知らないんだっけ。
祐一って言うのは、夏海ちゃんたちと同い年の野球バカ。
まぁ、顔はかっこいいよ。
それに優しいし、気が利くし勉強もできるから、まさしく完璧人間ってとこ。」
確かに美希の説明はしっくりくる。
野球部エースで勉強は常にトップクラス。
そのくせして頭いい奴らとはつるまないで俺達みたいなバカとずっと一緒にいる。
「多分祐一、今日は夕方くらいに帰ってくると思うよ。」
「そっか、わかった。
てか今夏海を島案内してるんだけどお前も来るか?」
「もちろん」


