夏コイ★1ヶ月の特別な時間




「~~っっ!!
ったく爽太何やってんの!?

もうフェリーがつく時間なのにっ。」


「おぉ。さっきから電話してもでねぇんだよ。」




明らかにイライラとする2人の様子を、あたしはただただ黙ってみていた。



「爽太は夏海ちゃんに会わせる顔がないとか、そんなかっこつけた考え方がないから、余計ワケわかんない!!

なんでこないのっっ!?」


「もう、大丈夫だよ。2人ともありがとうね。

爽太くんには後で連絡しとくよ。」


「夏海……」





ここまで拒否されたらさすがにこれ以上は迷惑だし。


こればかりは諦めなくちゃ。





その時、はるか遠くからフェリーがみえた。