「よし……。」



次の日、あたしは荷物を手にとった





「フェリーのところまで送っていくわ。」


「ありがとうございます」



和葉さんと一緒に外にでるあたし。


もうこの家のドアをくぐることもないのかなぁ……



「夏海ちゃん。」


「はい?」


「また、いつでも来てね。」




………和葉さん。


「……はい。
ありがとうございます」



あたしは泣きそうになるのを必死に堪えて、お礼をいった