「あれ?もう終わりかなー。」 「え……?」 あれから時間は経ったと思う。 だけど、花火に夢中だったあたしたちには、その時間はあまりにも短かった。 「しょーがねー。帰るか。」 「そだねー。」 祐一くんの言葉に美希ちゃんが同意する。 「あ、あのっ。」 「ん?どうしたの、夏海ちゃん。」 先を歩こうとしていた美希ちゃんと祐一くんが足をとめる。 「あのね……実はあたし、明日東京に戻ることになったの……。」 「………ホントに?」 目を丸くする美希ちゃん。 祐一くんも驚いている。