あたしたちは鳥居をくぐって祭りから離れていく。 そして、民家の周りを縫っていく。 この辺は何度か通ったことがあるけど、暗いとどこを歩いているかわからない。 「どこいくのー?」 「もうちょっと。」 美希ちゃんが声をかけても爽太くんはそう返すばかりだった。