夏コイ★1ヶ月の特別な時間



力強い太鼓の音と掛け声が身体中に響き渡った。


普段おちゃらけている彰くんも真面目な顔をしてやっている



「みんなすごいね」


「おぅっ。島伝統の神野太鼓だからな!!
ここの島の人たちはみんな出来るんだ」



爽太くんは自慢気に話した


そしてなぜかキョロキョロと辺りを伺う。





「夏海、ちょっと……」


突然耳元で囁かれ、突然グッと手を引かれた



「ぇ、爽太く……っ。」


太鼓をみる見物客に逆らうように、あたしたちは輪のなかから抜ける




「爽太くん、美希ちゃんたち心配しない?」



手、握ったままだし……/////


「大丈夫大丈夫。
ちょっと来てほしいとこがあるから。」



まるでいたずらを企むような笑顔の爽太くん。


一体どこに行くんだろ……?