「あ、でてきたっ」 ステージにあがるわずか5人の小学生。 あたしはそのなかで彰くんと健斗くんの姿を見つけた。 みんな緊張して顔が強ばり、バチをもつ手が小刻みに震えている。 「礼!!」 恐らくそのなかのリーダーであろう女の子が、号令をかけて他の4人もそれにならって頭をさげる。