「それよりあんたたち、急いでるんじゃないの?」
美希ちゃんが神社のほうを指差す
「うわ、やべっ!!彰行くぞ!!」
「お、おう!!あ、そーた!!これありがとなーっ」
そういうと、一段飛ばしで2人は鳥居の奥に消えた
そういえばさっき祐一くん太鼓が何とかって……
あたしの意思が通じたのか、祐一くんはあぁ。とつぶやいた
「ここの祭りは毎年島の小学生が太鼓とソーラン節をみせるんだよ」
「そうそう。太鼓の先生が厳しくてさぁ。
でも終わった後にあめとかアイスくれたから一生懸命通ってたなぁ。」
爽太くんが懐かしむように言う
「へぇ、そうなの。」
「そうだ、せっかくだし見に行こうよ。
今年はけっこう凝ってるみたいだし。」
「そうだな。」
美希ちゃんの提案に祐一くんは立ち上がった
それを先頭にあたしと爽太くんも立ち上がる


