しばらくいろいろな屋台を見てまわったあたしたち
「にしても、爽太たちいねいねぇ。」
「うん、どこにいっちゃったんだろう……。」
一向に見つかる気配のない2人
もしかして神社とは別の場所にいるのかなぁ
「ねぇねぇ、そこの君たちっ。
俺らと一緒に遊ばない?」
急に後ろから声をかけられて振り返ると、そこにはお面をつけた2人組がいた
「って、なんちって♪」
そういうと2人組はお面を外す
案の定、その2人組は爽太くんと祐一くんだった。
「あーっ、やあっと見つけたっ!!
今の今まで一体どこほっつき歩いてたの!?」
「わりぃ。射的とか輪投げやってたらはまっちゃって……」
言い訳をする祐一くんの手には、大量の景品が入っていた
「すっごーいっ!!これ全部2人でとったの?」
あまりの量に驚きの声を上げるあたし
「ま、ほとんど爽太がとったんだけどね。
欲しいのあったらあげるよ。」
「ほら、お詫びにたこ焼き買ってきたからよ。
もちろん俺のおごり」
たこ焼きの袋を差し出されて受け取る美希ちゃん
「あ、ありがと……」


