夏コイ★1ヶ月の特別な時間




しばらくいろいろな屋台を見てまわったあたしたち



「にしても、爽太たちいねいねぇ。」


「うん、どこにいっちゃったんだろう……。」



一向に見つかる気配のない2人

もしかして神社とは別の場所にいるのかなぁ




「ねぇねぇ、そこの君たちっ。
俺らと一緒に遊ばない?」



急に後ろから声をかけられて振り返ると、そこにはお面をつけた2人組がいた



「って、なんちって♪」




そういうと2人組はお面を外す




案の定、その2人組は爽太くんと祐一くんだった。



「あーっ、やあっと見つけたっ!!
今の今まで一体どこほっつき歩いてたの!?」


「わりぃ。射的とか輪投げやってたらはまっちゃって……」



言い訳をする祐一くんの手には、大量の景品が入っていた




「すっごーいっ!!これ全部2人でとったの?」


あまりの量に驚きの声を上げるあたし


「ま、ほとんど爽太がとったんだけどね。
欲しいのあったらあげるよ。」


「ほら、お詫びにたこ焼き買ってきたからよ。
もちろん俺のおごり」



たこ焼きの袋を差し出されて受け取る美希ちゃん



「あ、ありがと……」