夏コイ★1ヶ月の特別な時間



「わりぃっ!!遅れたっ」



そんな中走ってきたのは最後の1人、爽太くんだった。


「お前その遅刻癖なんとかしろよ。」

あきれたように言う祐一くんに爽太くんは苦笑いを浮かべる。


「えへへ、実は今さっきまで本州にいっててさ。」

 

「本州?なんで?」


「いや、それはいろいろ用があってさ……。
ほら、早くいこーぜっ。俺腹減っちゃった。」



歯切れの悪い言い方をした爽太くんは、話をそらすように鳥居をくぐった



「ったく、いくつになってもガキなんだから。」




昔からの爽太くんを知る祐一くんは諦めきったように、爽太くんのあとに続いた。




「夏海ちゃん、美希たちもいこっか。」


「う、うん。」