「わりぃっ!!遅れたっ」
そんな中走ってきたのは最後の1人、爽太くんだった。
「お前その遅刻癖なんとかしろよ。」
あきれたように言う祐一くんに爽太くんは苦笑いを浮かべる。
「えへへ、実は今さっきまで本州にいっててさ。」
「本州?なんで?」
「いや、それはいろいろ用があってさ……。
ほら、早くいこーぜっ。俺腹減っちゃった。」
歯切れの悪い言い方をした爽太くんは、話をそらすように鳥居をくぐった
「ったく、いくつになってもガキなんだから。」
昔からの爽太くんを知る祐一くんは諦めきったように、爽太くんのあとに続いた。
「夏海ちゃん、美希たちもいこっか。」
「う、うん。」


