ここは恋を叶えてくれる祠だけど、あたしはそれを望まない。 強いて言うなら、爽太くん、美希ちゃん、祐一くんに素敵な人が見つかって欲しい。 ここに初めて来たとき、爽太くんがあたしたちにそう願ってくれたように――――…… 「狐さん、よろしくお願いします」 そう呟いてあたしは立ち上がった。 そんなあたしを見送るかのように風がフワッと吹いた