夏コイ★1ヶ月の特別な時間



「あのね、夏海ちゃん
気持ちは伝えることで初めて相手に伝わるものじゃないかな?
このままだったら、爽太くんのことが好きって、伝わらないんじゃない?」


優しく問いかける和葉さんに、あたしはまた首を横にふった


「でも……今までの思い出が、すごく楽しくて……。
このまま、隠してたほうが、楽しく帰れると思うから……っ」

「そっか……じゃあ告白はしないの?」


「気持ち伝えたら、ただの友達になれないから……
今までの生活が、爽太くんを好きになったきっかけだから、そのままでいいんです……」



一方的かも知れないけど、この気持ちを聞いてもらえるだけでよかった。


恋からは逃げることになるけど、楽しかったから……もう後悔しないよ……。





「……あたし泣いてばっかり。
もうやんなっちゃうなぁ……あはは」


「大丈夫?」


「はい、もう泣きませんっ
この島にはお世話になったから、笑って帰りたいんです。

和葉さんたちと離れちゃうのは寂しいけど。
でもここに来れたのはすごく楽しかったから……

残り短い時間、笑っていたいんです
だから、みんなには帰る日にちは秘密にしといてください。」


これがあたしが決めたことだから……

これが後悔しない選択……