ケーキを食べたあたしたちは次に祐一くんと美希ちゃんが持ってきてくれた花火をした




「えい。」


「あぁっ!!せっかく長く繋がってたのにーーっっ!!]



線香花火を真剣にしていた美希ちゃんの邪魔をした祐一くん。

こうやってみると祐一くんも同い年なんだな、と思ってしまう。



「もうっ、こうなったら勝負だよっ!
負けたほうが全員にアイスをおごるっ」


「おぉ、いいぞー。」



そんなやり取りをあたしは少し離れたところで眺めていた。




「やんないの?」


花火を手に声をかけてきたのは爽太くんだった。



「うん、煙くなっちゃうからちょっと休憩。」


そう言うと、爽太くんの持っていた花火がちょうど消えた。


水に投げ入れると、花火はシュボ、と音を立てる。




「じゃ、俺もちょっと休憩。」


爽太くんはそういうと、あたしの隣に腰をおろした。