「なんで謝るの?」
「え?杏っ?」
光樹は目を丸くして驚いている。
「謝らないでよ。あたしは応援する。ちゃんと決めたの。光樹は夢を叶えようとしてるんだから、あたしは光樹を大切に想う人として邪魔したくない。」
「杏…。」
「寂しくないって言ったら嘘になるよ?っていうか光樹がいないと押し潰されちゃいそうなくらい不安。でも………」
今は泣いちゃいけない気がした。
必死でこらえる。
「やっぱり光樹の、大切な人の夢を応援したいの。だったらあたしは遠距離だろうが何年も離ればなれだろうが我慢する。光樹が好きだから。」
最後まで話終えた瞬間、光樹に抱き締められた。
強く強く。
今までの隙間を埋めるかのように…。


