「でも?」

母さんがもの凄い形相で睨んできた。

「や、何でもねぇ」

「そ。潤、美奈ちゃんは今日のうちにあっちに持って行く物は段ボールに入れといてね」

「2人が学校に行っている間にマンションに運んどくから」

「あ、ども」

「じゃ、今日は、解散しましょうか」

「そうね。・・・あ!」

神崎さんが店から出るときに声を上げ振り向いた。

「明日、学校から帰ってきたらココに居てね?迎ええに来るから」

そう言って神崎親子は帰っていった。

その日の夜は、母さんが大はしゃぎしているほか余り代わりは無かった。

俺は、段ボールに服や、勉強道具などを入れながら何故あんなにもすんなりokしてしまったのだろうと思っていた。

神崎が良いよと言ったとき何故嬉しく思ったのだろう。

色んな事を考えていて、その日は余り良く眠れなかった・・・・・