「茶、入れるぞ。座ってろ」


なぜか慣れた手つきで部屋で動き回る。


・・・なんか、あたしがお客みたいなんですけど。



っていうか・・・


葉津海さんはどうしちゃったんですか???



なんか・・・さっきまでご丁寧に話してくれたのに・・・いきなり素を出しはじめたといいますか・・・?



コト...


珈琲がテーブルに置かれてあたしの隣のソファーに座った。



「あの・・・葉津海さ」
「瀬名でいいから。」


あ、そうですか。


「じゃあ、瀬名さん。」


「あ?」


「どこかで・・・会いませんでしたか?」


あたしの問いかけに「はぁ?」と珍しい生き物を見るように睨まれる。



「俺、お前と同じ高校。」


「うそ!!」


気付かなかった!!!


あたしの通ってる学校は湊グループが建てた友緒正しき学園である。



一応、理事長はお父さんである。



そんな学園に、こんな人いたっけ???