「おい。お前」



執事なのにお前とか…


あたしは別に構わないけれど、他の人に仕えたら即クビだよね。



まぁいいや。


あたしはお前と呼ぶMr.詐欺師に顔を向ける。


「なんですか??」



「俺の本性バラすなよ??一応優等生なんだから。」


はぃ??


優等生??



……あぁ 確かAクラスって言ってたよね。


「分かってますって。そっちこそ、湊の執事なんて言わないで下さいね。」



「なんでだよ??」



なんでって……それは


決まってるじゃないですか…。



「執事と名乗ってる詐欺師が仕えているってバレたくないからでしょ。」



それ以外何があるんですか。



そんなあたしは何故か、瀬名さんにため息をつかれる。


「家元の本業が執事なのに、その後継者が詐欺師って……」



いや…

そんな事言わないで下さいよ。



多分…全国を代表してあたしが瀬名さんに言ってるんですよ。



[執事ならもっとしっかりしてください。]