「俺、見たことねぇの?」



「待ってください。思い出しますんで。」



頭を抱えて記憶に集中していく・・・



絶対に見たはず・・・
(本人が学園にいるから当たり前だけど)



なんだっけ・・・????


「・・・・すみません。思い出せません。」


全く出てこなかった・・


あまり人と関わらないし、普通に1人で生活してるから知るわけがない。


「お前・・・マジかよ。」

「ごめんなさい」


なんであたしは執事に謝ってるんだ?


「まぁいい。俺はお前の1つ上の学年だ。一応、Aクラスだから。覚えておけ。」


Aクラス・・・


スゴい・・・



この学園は、成績と家元、何かの根拠でアルファベット順にランク付けされている。


一番上がAクラスである。

「Aクラスって・・・凄いですよね?」


「お前もAだろ?」



ま、まぁ・・・


でもあたしは親の七光りみたいなものだから。