そんなことを思ってたら… 「紗李~何してるの?」 お母さんはもう玄関前に着いていて、私を呼んでる。 『ごめ~ん!今行く~』 そう返事をして、桜の木の下にいる女の子にペコリと頭を下げて、玄関まで走って行った。 上靴を取り出して外靴と履き替える。 下駄箱を通り過ぎて廊下へ行くと、上級生が受付をしていた。