口には出さないで、作った料理を真鶴さんの前に出す。

「オムライスか」

僕が作ったのは、オムライス。

「しかも特大とは、よくやる」

皿いっぱいの大きなオムライス。

それには、訳がある。

「それが僕の気持ちですから」

そう、僕の気持ち。

特大のオムライスは、僕の真鶴さんへの気持ちだ。

一瞬目を丸くした真鶴さんだけど、すぐに意味がわかったのか、笑った。

「ハハ、言ったもんだ」

そう言って真鶴さんはオムライスを口にする。

「ん、うまい」

真鶴さんにつられるように、僕も笑う。

いろいろとあったけど、結果的にはこの結末。

真鶴さんがそれでいいなら、僕はそれで満足だ。


☆★END☆★