真鶴さんの後を追うようについたところは、トイレだった。

「あの、真鶴さん…」

呼ぼうとした僕の腕をつかむなり、個室へ放り込まれる。

「ちょ、何ですか!?」

「あまり大声を出すな。

何事かと思うだろ」

後から真鶴さんも入ると、カギを閉める。

一体何だと言うのだろう。

「…ッ!」

距離をつめ、僕のあごをつかむ。

力が入っているのは、機嫌が悪いとでも言いたいのだろうか。

「いつから女が平気になったんだ?」

顔が近づいてきたと思ったら、そんなことを言われた。

「は、はあ?」

女が平気?