タバコを吹かしながら真鶴さんが言う。

「ええっ!?」

驚いた帝さんが身を乗り出してホールを見れば、彼女さんが他のホストたちに話しかけられていた。

「もう!

静香は俺のなのに!」

頬をふくらませた帝さんは控え室を飛び出した。

向かう先は、彼女。

目をそらす。

「本当にラブラブだな、西園寺のヤツは」

何気に話しかけた真鶴さんに、ドキリ。

「そ、そうですね。

本当に、ラブラブです」

不自然にならないように、ちゃんと答えてるだろうか?

「坂本はないのか?」