「3分の1だから大丈夫。」
『………。』
3分の1……。
そんなに低くない、かぁー……。
前のお姉さん方もアイコで次は私達の順番。
「1本ください。」
キングがおじさんにお金を渡す。
「1本ねー。」
笑顔でおじさんが私達に背を向けて後ろのクーラーボックスからパインアメを詰めてる間、私は何を出そうか必死に思案中。
出すときに必死になるんじゃない、ここが必要になるとき!
……どれも負けそうな気がして、悩む。
「……パー出せ。」
『え?』
ふわっと風が動いて、すぐ耳元でキングの声が聞こえました。
え、と声を出して顔を少し右に向けた時にはもうキングは私から少し離れて立っていて。
耳打ちされたんだと気付きました。
パー……。



