『―――はい。』
あ、自分でもかなり不機嫌だなって思う声が出ました。
[……どこ。]
……なぜか向こうからも、私に負けないくらいの不機嫌な声が聞こえて来たけれど、気付かないふり。
『はい?』
[どこ行ったの。何で消えるんだよ。]
……切ろうかと思いました。
切っても良いでしょうか。
何でそれを私に聞くの!
『何でって……!』
[待ってるんだけど。早く来て。]
こんな状況で私に来いと!?
さっき貴方、私に何した!?
そりゃあもう、はしまき抱えて走ってきた自分の周りのその他大勢みたいな視線でしたけど。
待ってるんだけど?
何ですか、その言い方……
私の中で、何かがキレました。
……朝早くから起こされて。
怖い思いをして家渡りして朝ご飯を言われた通りに作って。
また怖い思いをして帰って、行くつもり無かった夏祭りに連れて来られて。
はしまき並ばされて買いに行かされて。
戻ってきたらクラスの子とキングが話してて。
私に気付いたのにキングは無視して。



