せめて同じ空間で恐怖心が無い場所で寝させてくれても……。
優しくしてくれても、良いじゃないですか……。
ガタッ!
「いやぁっ!」
いきなり床が鳴って思わず悲鳴が。
ドンドンドン!
「あの!寝てるなら起きて!助けて下さい!」
ドンドンドン
「何でもしますから!鬼なんていいませんから!」
怖くてこっちも必死です。
「うぅ……開けてってばぁー……。」
「なんでいじめるんですか…」
強く叩きすぎた。
手が痛い……。
いつもは関わってこないで、
そう思うけれど、今日は本当に。
本当に。
ぜひかまっていただきたい!
カチャッ
『……煩いな。』
ドアが開いて少し顔を覗かせた、キング。
声からしてすごく迷惑そうだけど、私の恐怖の涙は止まらない。
『……泣くなよ。』
あたしの涙に気付いたキングが、スウェットを使って涙を拭ってくれます。
「……同じ部屋に居させて下さい。」
涙声で必死に頼む。



