王様の、言うとおり



置かれている2つのサラダ用の皿。

1つは普通にキャベツが入っているけど、

もう一つは誰が見ても入れすぎというくらいキャベツがお皿からあふれるくらいに盛られていまして。



「キャベツ好きだったっけ?」


思わずキングにそう聞いてみれば、



『いいや、普通。俺のこっちだし。』


そう言い指差すのは普通の量が盛られている皿。


「じゃぁこっちは…。」



聞かなくてもわかります。


キングの魂胆なんて。



『菜月の。』


ほら、おかしい!


絶対におかしい!



どうしてこんなにちぎったの!


そして盛ったの!



「減らして!」



これが主食みたいになってしまってるんですけど!



『なんで。』


「なんでじゃなくてっ!」


『もうちぎっちゃったし。』


「こっちに入れてください。何食分かに分けて食べることにしますから。」



そう言いつつボールを置けば奪われて。


『野菜、採らなきゃね?』


疑問形で笑顔なキングに言われました。



減らしてくれるつもりはないらしいです。