分かればよろしい。

そんな顔で満足気な顔を私に見せた後、

ベトーっとソファーに溶け込むように寝そべって寝る態勢に入ったキング。



もう話し掛けんな、と言うオーラを感じながら、


私は一度冷静に考える為にリビングを出て洗面所へと向かいました。



キングは暑いと言っていたけれど、

一応はクーラーの入っていたリビング。



そこを出た私は一気に熱気に包まれました。

ムワッとするあの独特の気持ち悪さ。



少しでも風を入れようと洗面所兼脱衣所の窓を全開に開きました。そしてそのままペタンと床へ。




……お母さんにまだ言ってなかったもんな。


キス、されましたが。

あれはどうなったのでしょうか。


別にどうとか、って望んでいる訳ではないですけれど。


キングと、どうにかなるなんて……思ってないけれど。



むしろ今まで通り、を望んでいる自分がいる。


だけど何だろうな。


無かったことにされてるみたいで、少し構えていた、自分がバカみたいだと思えてきました。