なんだ、誤解だったんだ。
無事に解決してすっきりした、かも。
藤田さんはかわいそうな気がするけど。
『――それにしても。』
うつむいて自分の世界に入っていた時に覗きこまれたキングの顔。
「えっ!?」
『それでツンケンしてたとはな。……やきもち?』
「っ!違っ!」
『へーそうなんだ。お得意の妄想でやきもちねぇ……。』
カァアァっと顔が熱くなっていくのが自分でもわかります。
「帰るっ!」
こうやってからかわれるためにここに来たわけじゃない。
心配してたのに、
いつの間にかいつも通りに戻ってしまっていて。



