王様の、言うとおり





さらっと否定されました。

は……?



「嘘だ!なんで嘘つくの!」


『嘘じゃないんだけど。』



「だって、絵美ちゃんが……、」


『何、藤田さんがそう言ってたの?』

優しく、宥められるように問いかけられました。

「………うん。」

頷けば、へーっとキング。



へーって。


『俺、断ったよ。ちゃんと。』




「え?」

『だから、断ったって。藤田さんが勝手に言ってるだけだろ。』

「嘘だ……。」



『本当。何を根拠に信じてるの。』



呆れたように言うキング。だって……。