そのまま勢いで門を開け、階段を下りてキングの前へ。

『……久しぶり。』




なんと言えばいいのか分からず、

ただキングの顔を見れば先にキングが口を開いて。



「久しぶり。」


こんな会話、いままでしたことがなく、不思議な気持ちになる。




久しぶり、

なんて言うほどいままで離れてなかったし

こんな会話から始まるほど気まずい雰囲気になることもなかったから。



3日で痩せたんじゃないか、と思う。



あの時のまま、陰の部分が見える。


『…暑くない?』




私が半袖のパーカーを羽織っているからかそんな声が降ってくる。


確かに、二重になってる背中は若干じんわりとした蒸し暑さを感じる、けど、脱いでしまえば下は袖なしのワンピース。


「大丈夫。下、ワンピースだから。」