『……ごちそうさま。』
「もう終わり?後からお腹が空いたって無いわよ。」
『いい。』
ふぅ――とため息をついたのはお母さん。キングも早く食べ終えて欲しい。そして帰って欲しい。
そんなことばっかり思いながら、
席を立ってソファーに腰を下ろし読みかけのマンガの続きを読みます。
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「はい、これね。タッパーは返さなくて良いから。」
「いえ、洗って返しに来ます。……隣ですし。」
「いつでも良いからね?」
「ありがとうございます。」
――私との扱いが全く違う。
相手がお母さんだから仕方がないことだけど。



