「や……まだ決めて無いですけど。」
「じゃあ煌くんの分も作るから一緒に食べよっか。」
「え、良いんですか?」
体を起こして、ソファーの背を掴みお母さんの方を見たキング。
嬉しそう。
そんなキングを見たお母さんも楽しそうに「良いわよー。もうすぐに出来るから待っててね。」なんて言ってます。
私は、隣のキングを気にしないようにしながらマンガの続きを。
……静かになったキング。
盗み見したキングは、ソファーに体を沈めたまま、目を閉じていました。
はぁー……何なのでしょう。
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私の隣にお母さん。そして正面にはキング。
これが初めてではないし、
今まで何回もこうして私の家でキングが夕食を食べることはあったけれど、久しぶりです。
「いっぱい食べてね?」



