悔しいけど。食べたいです。
「しょうがないな。」
ほら、と渡された皿。
持ってきたんだから、私のなはずなのに。
何だ。この悔しい感じ。
食べますけど。
受け取って、悔しいけど美味しくて食べていると、
くすりとまた食べている私を見てキングが笑いました。
「……何でさっき無視したの。」
『何のこと?』
とぼけてみました。
けど、キングの目はお見通しと言った鋭いもので。
すぐに目を視線に向けます。
「……まぁ良いや。」
ずる、とだらけるように沈んだキングの体。
くつろがないで貰いたいんですけど。
「あ、そうだ!煌くん晩ご飯予定ある?」
会話が途切れて少しして、お母さんがキングに尋ねます。



