王様の、言うとおり




とうとう連打。

ガラス、割れたらどうしよう。
そしてうるさい。

いつもなら、ここで折れて窓を開けてしまいますが。



絶対開けない、と決めているので仕方なくマンガ片手に退室。




部屋を出る時に、キングにも分かるようにおもいっきり音を立てて閉めてやりました。

どうだ。



いつもの私じゃないんだ、今回は。



少し、気持ちが良いです。




ドアの隣にしゃがんで、中途半端だったマンガを切りが良い所まで読みすすめます。



しばらくして気が付いた時、ドアをゆっくりと開けて中に顔だけを入れてみると、窓を叩く音はしなくなっていて。




諦めてくれた、今まで何でこうしなかったんだろう。

そう思いながら、

また読書を邪魔されたくないのでリビングへ向かいます。

諦めたんだ。




と思ってたのに、キングの根性を私はなめてました。


リビングへ行くと、パタパタキッチンで動き回るお母さん。




「あ、菜月!キウイ切ったけどいる?」