王様の、言うとおり




数えきれないくらい、急に仲良くされて、利用されて。



そして、



何事も無かったかのようにただの顔見知り程度の関係に戻っていく。




多分そうなるだろうな……と最初から予期しても、

やはり悲しいものは悲しいです。

あぁ、まただって。



もうそんな気持ち味わいたくなくて、だからキングと関わりたくなくて、頼りたくなくて、頑張ってます。



私がキングに弱みが無ければ関わることも無いんだし。



キングに振り回される必要も無いんですから。いまさらながら、気付きました。


――――60分。



キッチリ授業を受ける事、3時間。



全ての授業を終えて、帰宅です。早く帰りたい。



「……菜月、今日―――」