顔を見て、なぜかホッとしてしまいました。



「早速告白について聞きたい……けど、まずは温泉行こっか。詳しい話はその後で、ね。」




『うん。』

菜月の分もバスタオルだけ用意しといたよ、と渡されたふわふわのバスタオルを受け取って、荷物から着替えを取り部屋を出る。



「足疲れたー……今日で温泉も最後だし、いっぱい入らなきゃね。」




温泉に向かいながら告白ネタに触れない奈留ちゃんに、

私も今は忘れて最後の温泉を満喫しよう。

そう、決めたのに。

「あ!菜月、奈留、知ってるー??」



脱衣場に入った瞬間、先にいたクラスメイトがテンション高くやってきて、その勢いに若干引き気味に。


「何を?」




冷静に何の話かを聞こうとする奈留ちゃん。

と、目の前の子と、サッと寄ってきた越谷さんは満面の笑みで。



「絵美と皇子、付き合うんだってーっ!」



『え……?』