『き……、煌には、関係無いでしょ……?』


馬鹿です。私は。



口から出たのは、自分の中で悶々とするそれをキングに当たるように言ってしまった言葉。

我に返ってハッと顔を上げると、キングは私を見ていて。

「そうだね。」



……あっさりと、同意されました。

もっと、言うまで逃がさない、なんて事になるかと思ったのに。



『こ、煌は?煌はどうだったの?』

キングのあっさりとした態度に内心焦る私。

そして咄嗟に空気を変えるようにキングに聞いてしまったけれど。



自分は関係無いって突き放すようなこと言っちゃったのに私は何を聞いてんだ……とすぐに後悔。



部屋に帰って見てただろう奈留ちゃんに聞けば良いのに直接本人に聞くなんて。



いつかのように「断った。」ってキングから聞きたいのかな……。

無意識に。



ついいつもの癖で。



だけど。



キングは絵美ちゃんの話題を出すと、急に笑顔になって私を見て。



「さぁ?」