王様の、言うとおり




そんな力があるんだ……と感心しながらも、もう抵抗は無理だと思い、仕方なく付いていきます。



『……見つかったらどうするの。』



絶対怒られる。




冷たく私を蔑むような視線で見るキングがすぐに想像できゾッとします。

肝試しよりもドキドキする。

「バレないように見るって。」



「そういう問題じゃないでしょ。」




「……気になんないの?」

「そりゃ……ちょっとは気になるけど。」



「なら良いじゃん。」



『ダメだよ!』

「菜月ちゃん静かに!」

もう一度力を入れて逃げようとしてみましたが、ダメです。