王様の、言うとおり




俺達呼んでこいって言ったのは煌なのに……!と言いながら二人の背中を見る亮平くん。



……絵美ちゃん。




今から、言うんだ……。

「さすが、皇子様だなー……。」



「本人は自覚無しだけど。」




「って、何?二人は知ってたの?驚いて無いし。」


「まぁ……。聞いてたし。」



なぜか亮平くんのテンションは上がっていってます。




顔、かなり緩んじゃってる。

「それに、珍しくないみたいだし。」



「え?」


奈留ちゃんのその声に周りを見れば、ぽつん、ぽつんと所々男女でいる人もいて。




『そっか……合宿、今日で終わりだから。』