王様の、言うとおり




気付いた途端、スーッと背中の汗が落ちたような。


すぐに隣を見上げれば、怪訝な顔のキング。




言わない、と。




『……、煌……。』


「何。」

地図を、キングの方へと差し出し。

『ごめんなさい……地図、逆でした……。』

謝り、煌に地図を見せながらその地図をぐるっと反転。



キングが目を見開いたのが分かりました。



さっきの道を右へ行くのが正解、だったのです。



「嘘だろ……。」