「それは学校を回るのが、って意味だろ?まだ肝試し始まってないし。」
『……確かに。』
私が納得すると、キングが溜息を吐きました。
「山道に一人くらい脅かす奴がいてもおかしくないのに居ない。……俺らが正規のルートから外れてるからだったり。」
ここまで何も怖い事なんて無かったもんね……。
でもっ、私はちゃんと確認しました。
『ちょっと待って!』
「は、馬鹿!むやみに動き回るな。」
そんなキングも、不意打ちで私が動いたために引っ張られて動きます。
少し左の方へ歩いてみても、真っ暗。
右を見ても真っ暗……。



