「これって待ち時間長くない?」
「……眠い。」

今日は授業中ずっと寝てたのに、まだ眠いと言うキング。




また寝るの?とは、普通なら寝る時間に起きて貰っていた原因である私は言えず、寝るキングをただ見ていました。




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「はい。」



「……何コレ。」


「高原、分かってて聞くな。手、出せ。春日も。」


待って待って、やっと回ってきた順番。



肝試しのスタート地点である旅館の裏手へ行くと、先生。

私達の顔を見るなり当たり前のように右手を差し出して来ました。


その手には……白いハチマキ?