王様の、言うとおり




この後も、楽しみなイベントが待ってる。


ここで先生を呼ばれると、きっと旅館に戻されて今日1日安静に、ずっと寝てなさいって言われてしまいます。

せっかく来たのにそれは嫌だ。



ただの立ちくらみだから、大袈裟にはしたくない。



「……俺、ついとこうか?」



森田くんも、いつの間にか戻ってきてくれていたみたい。

下を向いているから分かんないけど、すごく心配してくれているのは声色から分かります。

「良いよ、森田くんは班、違うでしょ?俺が菜月ちゃんを見といてあげるから、二人は遊んでらっしゃい。」

ほら、いけ、と亮平くん。



「菜月、大丈夫?」

『うん。』



「ゆっくり休んでてよ?」

『ん、ごめんね。』

「よし、俺らはテント組!」



歩ける?と気遣われながらゆっくりと足を踏み出します。