『わぁっ!』 「ーーっと、危ねぇ。」 ぐいっと掴まれ引きずりあげられた腕。 『り、亮平くん?』 「大丈夫?……顔真っ青だよ。」 クラクラして、眩しいはずなのに暗い視界。 腕は痛いけれど、砂浜に突っ伏してしまうという事は免れて目を少しだけ開けて引っ張ってくれた人を見れば、亮平くん。 そう、亮平くん……。 「……菜月ちゃん?」 『え、あ……ごめんね、ちょっと待って。』 すぐに立ち上がって大丈夫、って言いたい所なんだけど……。