王様の、言うとおり





少しずつ進みながらも横から入ってくる先輩に若干苛つきます。

やっとジュースの種類が見えてきた、と思ったら……。



――レモンスカッシュ、無い。

様々なジュースが並んでいる中、レモンスカッシュらしきジュースが無い。

『あの……レモンスカッシュは……?』




売店のおばちゃんに聞いてみる。

聞いて、冷蔵庫の方を振り返って種類を一通り目で探したおばちゃん。



「無い、わねぇ……。」



やっぱり、無い。

「ここじゃなくて、自動販売機にあるかもしれないよ?」

『あ、はい。』



ペコっと頭を下げて人混みの中から抜ける。

時間が勿体なかった……。