ウソでしょう!?


何もしてないじゃないですか。



ちょっと、水槽を組み立てていただけで。



体力的に疲れたのは水をお風呂場からここまで運んだ私です。



『――…じゃあ、私帰ります。』


「はしまき食べてから帰れば?」


『あ……そっか。』



金魚に夢中ですっかり忘れちゃってました。



部屋を出ていくキングの後を、私も続きます。



部屋を出る直前に、もう一度振り返って見てみた金魚は、ひらひらと泳いでいました。



長い間窮屈にさせてしまったけれど、元気そうで一安心。