『……女の子と男の子の力は違うんですけど。』


一緒にすんな、ばか。




「この量はまだ許せるけど。あんなに時間かかる事?後何回運ばないといけないか分かる?」

水槽に良い音を立てて流れ込む透明な水。



すぐにバケツから流れ込んでいた水は途切れてしまいます。


水槽を見てみると、ちょろっとしか入ってない……。



後2、3回は往復しないといけないと思う。

重たい思いをあと数回も!




「はい。いってらっしゃい。」




空になったバケツを押しつけられます。

……俺が行って来る、なんて優しいお言葉は彼の口から出ないのでしょうか。

現実とは、辛いものです。



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