【真由side】
私には、大切な幼馴染が居た。
いつも本を読んでいる私と違って、みんなの輪の中心に居た子。
あの日までは…

―――――3年前
「真由、誕生日おめでとう!」
私の誕生日、彼女・間宮リサは私の誕生日を祝ってくれた。
この年の誕生日プレゼントは、ブックカバーだった。
「ありがとう、リサ」
私の唯一の友達は、私の欲しいものをくれた。
それが嬉しかった。
私達は、二人で出かけた。
そして、あの事故は起こった。