トゥルルルルル トゥルルルルル ガチャ
『もしもし』
「もしもしっ」
『桜花?どうしたの、珍しいね』
「あなたからの手紙、読んだの」
『・・・・・・』
「あの内容は本心?」
『・・・・・・そうだよ』
「どうして!?」
『おう・・・か?』
わたしは、少し泣いていたらしい。
真由はきっとそれに気付いただろう。
でも私は続けて言う。
「あなたは必要な人よ!
あなたの生きている価値は、たくさん有るじゃない!
だから、そんな、哀しい事は言わないで・・・」
『桜花・・・。ごめんね、あんな手紙出して。
ホントは、あんなこと書くつもりなかった。
でも、桜花にそう言ってもらいたかった。
桜花ならそう言ってくれるかなって、思ってた。
勝手に変なこと書いてごめんね。
もう、書かないように「バカ!」』
私は真由の言葉をさえぎっていう。
「私が怒っているのは、相談してくれなかったことよ。
あなたは私の親友でしょ?
何でもかんでもとはいかなくても、少しは相談して欲しかったの。
私は、真由の相談にいくらでも乗ってあげる。
だから、悩みをこれからはうちあけてよ。」
しばらくの静寂の後、真由が口を開いた。
『ありがと、桜花。
それと、ごめんね。
これからは、ちゃんと相談するよ。』

私達は、お互い相談しあうことを約束し、電話を切った。