...え?
あたしも田丸さんも多分同じ顔をしてるんだと思う。
でもあたしよりも少し早く動き出した田丸さんは叫ぶ。
「ええー?!
桐島くんって堀内さんのことが好きなの?!」
...なんか田丸さんの言い方がちょっとムカつく。
桐島があたしのことを好きになったら駄目なの?!
まあでも今はそれよりも田丸さんが大声で叫んだ事によってクラス中の注目を集めたことの方が問題だ。
ざわざわとクラスの人たちが一気に話出す。
桐島はそんな中あたしが見た事もない冷たい表情で田丸さんを見下げていて
「それは田丸に教える気はない」
あ、ちょっとズキッてきたかも。


